年も押し迫ってまいりましたが、私(Watanabe Shoko)が、なぜ店舗を開いたのか、そして今、これからのことを語りたいと思います。 私は42年の看護師経験があります。専門は、訪問看護・緩和ケア・がん看護 。看護師の芽が出る少し前から、お話しをはじめます。学生時代の実習で印象深かったのは、保健所実習でした。自転車に乗り保健師さんの後について、ご自宅で療養中の患者様とご家族の様子を確認に行くのです。よく行けて月1回程度と伺いました。 当時、移動入浴は1回/月、紙おむつはまだありません。どの家もドアを開けると汚物と体臭の混ざりあった臭いがしていました。「看護師が定期的に訪問出来たら気持ちよく過ごせるのに。」その時私は思いました。ご自宅で 療養している患者様も看護の対象だと強く感じたのです。その方々は、空の中に放り出されているように感じました。「青空ベッド」自分の中だけでそう思いました。そして自宅で療養する患者様への「訪問看護」をしたいと意識しました。でも、そんなシステムはありません。 当時訪問看護を実践していた、数少ない病院に就職しました。就職してからも驚くことが続きます。(次をお楽しみに)